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今年で武岡地区へ移転して30年。本校と地域をつないできた日々を振り返ると、「支えていただいた」という思いが自然と胸に込み上げてきます。その思いを行動で表そうと、資格キャリアコース・機械工学コース・電気工学コースの生徒たちが、午後のひととき、街へと飛び出しました。


今回のボランティア活動は、単にごみを拾うだけの時間ではありませんでした。街の空気を感じ、道行く人の声を聞き、そして自分たちの手で環境を整えていく、そんな“地域と向き合う学びの場”となりました。

活動が始まると、生徒たちはそれぞれの個性が自然と表れます。資格キャリアコースの生徒たちは、コミュニケーション力を生かして周囲に声をかけながらテンポよく役割分担を決め、機械工学コースの生徒は足元の溝に入り込んだ缶や小石に混じったプラスチック片まで丁寧に取り除いていきます。電気工学コースの生徒は、日頃の観察力の鋭さを発揮して「ここにもあった!」と、皆が見落としそうな場所のごみを次々と見つけていきました。

作業を進めるうちに、街が少しずつ表情を変えていくことに気づきます。落ち葉がなくなるだけで、歩道はこんなに明るくなる。たった数本のたばこの吸い殻を取り除くだけで、バス停はこんなにすっきりする。そんな小さな変化の積み重ねに、生徒たちは静かに達成感をにじませていました。「こんなにごみがあったんだ…」「自分たちの手で変えていくって気持ちいい」そんな声があちこちから聞こえてくる頃には、武岡の景色も、生徒たちの心も、少しだけ澄んで見えたように感じます。







樟南高校には、鹿児島商工高校時代から続く長いボランティアの歴史があります。142年目を迎える今も、その精神は確かに受け継がれています。
これからも本校は、地域とともに歩み、地域とともに未来をつくる学校であり続けます。