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本校では、防災に対して的確な判断ができるようになることや、避難経路および避難場所を確認することを目的に、10月16日(木)に「防災訓練」を実施しました。「地震が発生しました!速やかに避難してください!」と校内放送が流され、グラウンドに生徒と教職員は避難しました。

今回の避難訓練は、事前に報告のないの形で実施されました。その最大の目的は、実際に予期せぬ事態が起きた際に、私たち生徒がどのように行動し、どこに改善点があるのかを見つけ出すことにあります。


グラウンドに避難後に長谷川 隆二教頭より挨拶がありました。生徒の皆さんは、突然の訓練にもかかわらず、比較的落ち着いて行動できていたという評価がありました。例年に比べ、おしゃべりや大声を出す生徒が少なく、静かに速やかに行動できたのではないかと述べられました。

全員の避難確認が完了後、鹿児島市消防局西消防署 明和分遣隊の方より講話をいただきました。訓練は本番として真剣に取り組むことが求められましたが、避難場所到着時におしゃべりが多く、また全体的に危機感が薄いと感じられたようです。災害は突然起こるものであり、小中学生よりもさらに危機意識を持って行動することが高校生には期待していますと述べられました。

消火器の取り扱いについて明和分遣隊の方よりご指導いただきました。分遣隊の方からは、消火器の具体的な使用法と限界についても説明がありました。消火器は初期消火に有効であり、放射距離は約4mから7m、放射時間は約14秒という制限があります。

最も重要な注意事項として、消火活動を行う際は、自分の命を第一優先にすることが強調されました。火が天井より高くなった場合は初期消火が困難であるため、すぐに避難し、消防隊の到着を待つ必要があります。また、屋外での使用時は、煙や粉末が自分にかからないよう、必ず風上側から使うことが指導されました。









生徒が実際に消火器を使っての訓練を実施しました。


実際の放水作業を見せていただきました。

最後にお礼の言葉として生徒会安全部長の田之上 風月さん(特進ビジネスコース2年1組)は、予告なしの訓練で慌てた人もいたかもしれないと認めつつ、今回の経験を生かし、今後も冷静に避難できるように安全意識を高めたいと話していました。そして、「日常の生活の中でも災害に対する準備を怠らないようにしていきたい」と、今後の継続的な備えへの決意を表明し、訓練を締めくくりました。

今回の訓練で得た学びを単なる知識として終わらせるのではなく、日々の安全意識向上に活かし、いつ起こるかわからない災害に備えていきましょう。訓練に参加した皆さん、大変お疲れ様でした。

お忙しい中、鹿児島市消防局西消防署 明和分遣隊の皆様、本校生徒・教職員のために足をお運び頂き本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
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