2580

松本 晴選手来校 新着

11月21日(金)に福岡ソフトバンクホークスで投手として活躍する松本 晴選手が、久しぶりに母校である樟南高校を訪れてくださいました。懐かしい校舎を前に、少し照れながらも穏やかな表情で語ってくれたのは、プロとして歩んだこの一年のこと、そして今後への思いでした。

松本選手は、まず昨シーズンを振り返り、昨年は自分自身のパフォーマンスが上向いた実感があったため、今季は「これぐらいやれるだろう」という確かな自信を持ってシーズンに入ったと話してくれました。しかし実際には思い通りに運ばない試合も多く、「思っていたよりも、うまくいかなかったことの方が多かった一年だった」と率直な心境を語り、その言葉からはプロの世界の厳しさが伝わってきました。それでも技術面での成長は確かに感じており、「ストレートのスピードは上がった」と胸を張る姿には、日々の努力が実を結んでいる確かな手応えがにじんでいました。また、周囲の選手たちが次々と力をつけていく環境の中で、自分自身も負けないように「毎日何か改善できるところがないか模索しながら」トレーニングを重ねていると語り、一日一日の積み重ねを大切にしている姿勢が印象的でした。

シーズン後のポストシーズンについて話題が移ると、松本選手はクライマックスシリーズでは思うような投球ができず、「ちょっとあまり良くなかった」と苦笑いを浮かべながら振り返りました。その反面、日本シリーズでは「いい場面で初めて登板できて良かった」と語り、大舞台に立てた喜びが素直に伝わってきました。

また、これからの意気込みについても語ってくれました。本校の野球部部長の原田 博史先生からは「今の自分に満足せず、これからも努力を重ねてほしい」という激励の言葉を受けると、その言葉をしっかり受け止めてうなずき、さらに成長していこうとする強い姿勢が見て取れました。

今回の訪問を通して、松本晴選手がプロの世界で味わう喜びや悔しさをまっすぐに受け止め、そのすべてを成長の糧として歩み続けていることが伝わってきました。母校で見せてくれた謙虚さと誠実さは、樟南高校で過ごした時間が彼の中で大切な原点となっていることを感じさせます。本校はこれからも松本晴選手の挑戦を誇りに思い、その活躍を心から応援してまいります。また元気な姿で母校に帰ってきてくれる日を、生徒・教職員一同楽しみにしています。

«