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令和7年度卒業式 新着

本日、令和7年度(第76回)卒業式を盛大に挙行いたしました。

朝、校門をくぐる卒業生の表情は、いつもと少し違っていました。晴れやかさの中ににじむ緊張、そして確かな自信。胸に咲くコサージュが、3年間の努力と誇りを物語っているかのようでした。

在校生、教職員一丸となって準備してきたこの日。会場設営、清掃、細やかな心配り―見えないところにもたくさんの想いが込められていました。学校全体で創り上げた、まさに“感動の舞台”でした。

会場に響く入場曲。整然と並ぶ姿。ゆっくりと前を見つめるその眼差しは、もう「生徒」ではなく、未来へ踏み出す一人の大人の顔でした。その一歩一歩に、仲間と笑い合った日々、悔し涙を流した放課後、何度も挑戦し続けた時間が重なります。

代表 文理コース3年1組 田中 大偉さん

代表 英数コース3年3組 坂元 愛紬さん

代表 未来創造コース3年3組 西山 泰志さん

代表 資格キャリアコース3年1組 宮下 蓮さん

代表 特進ビジネスコース3年1組 福留 真奈さん

代表 機械工学コース3年1組 新留 健梧さん

代表 電気工学コース3年1組 新田 一真さん

代表 自動車工学コース3年1組 榮 空河さん

呼名の瞬間。静まり返った会場に、力強い「はい!」という返事が響き渡ります。その声は、3年間の成長そのもの。証書を受け取る姿は堂々としていて、誇らしく、頼もしく、胸がいっぱいになる瞬間でした。会場を包む大きな拍手は、祝福であり、称賛であり、「よく頑張った」という心からのエールでした。

山崎 隆志校長より式辞

本日、385名の卒業生が晴れやかに巣立ちの日を迎えました。卒業式の式辞で山崎 隆志校長は、3年間の歩みを振り返りながら、一人ひとりの成長を温かく称えました。1年次、不安を抱えながらも先輩の背中を追いかけ、「樟南生」としての一歩を踏み出しました。2年次には学校の中核として後輩の手本となり、自覚と責任を胸に日々を過ごしました。そして3年次。最上級生としてリーダーシップを発揮し、仲間と支え合いながら充実した時間を築き上げました。その真剣なまなざしと笑顔あふれる姿が強く印象に残っていると語られました。式辞の中では、ある保護者が我が子へ宛てた手紙も紹介されました。そこには、自分の時間を後回しにしてでも「あなたという宝物」のために尽くしてきた親の深い愛情が綴られていました。「ただ幸せに生きてほしい」「生まれてきてくれてありがとう」その言葉は、卒業生の胸にまっすぐ届き、会場を温かな空気で包みました。最後に校長先生は、変化の激しい時代にあっても、「笑顔を絶やさず、諦めずに“考動”(考えて行動)してきた君たちなら大丈夫」と力強く励まし、「どうか幸せになってください」とエールを送りました。卒業は終わりではなく、新たな旅立ちの始まりです。卒業生の皆さんの未来が、希望と幸せに満ちたものとなりますように。

PTA会長 稲川 裕樹 様より祝辞

卒業式で稲川様は、卒業証書を手にした385名の卒業生に心からの祝意を述べました。また、同じ保護者の立場として成長の喜びを分かち合うとともに、これまで子どもたちを支えてきた校長先生をはじめ教職員・関係者の皆様へ深い感謝を伝えました。

樟南高校での3年間は、仲間とともに学業や部活動に励んだかけがえのない時間でした。悔しさや葛藤も含め、そのすべてが人生の大切な経験となっています。祝辞では、松下幸之助氏の「人は磨けば光るダイヤモンドの原石」という言葉を紹介。一人ひとりが無限の可能性を持っているからこそ、自分を磨き続けてほしいとエールが送られました。また、思春期の子どもと向き合う中での葛藤にも触れながら、それらはすべて「限りない愛情」ゆえであり、その愛はこれからも変わらないと語られました。最後に、壁にぶつかったときはいつでも母校を訪ねてほしいと呼びかけ、卒業生の輝かしい未来を祈念して祝辞を締めくくりました。

在校生代表 文理コース2年1組 松島 暖樹さんより送辞

在校生代表の松島さんは、春の佳き日に卒業を迎えた先輩方へ、感謝と敬意を込めた送辞を述べました。共に過ごした日々が終わる寂しさを抱きながらも、常に模範を示してくれた先輩方への深い謝意を伝えました。先輩方は3年間、建学の精神「博文約礼」と校訓「新進・友愛・誠実」を胸に努力を重ね、その姿で後輩たちを導いてきました。「頑張れば感動、今日も明るく精一杯」という合言葉の意味を、行動で示してくれた存在でした。また、学業や各学科での専門的な学び、学校行事や部活動に真摯に取り組む姿は在校生の誇りであり、勝敗を超えて最後までやり抜くひたむきさが心に刻まれていると語りました。送辞の終盤では、明治の歌人・石川啄木の短歌を引用し、「努力がすぐに報われなくても、自分の手を見つめ再び前を向くこと」の大切さを伝えました。そして、未来を切り開くのは自分自身の手であると力強くエールを送りました。最後に、先輩方が築いた伝統と誇りを受け継ぐことを誓い、「頑張れば感動」という言葉とともに、卒業生の輝かしい未来を願って送辞を結びました。

卒業生代表 特進ビジネスコース3年1組 山口 闘獅さんより答辞

卒業生代表の山口さんは、3年前の小雨が降る入学式の日を振り返ることから答辞を始めました。全員がマスクを着け、お互いの顔も名前も分からない不安な状況の中で始まった高校生活。しかし、その一歩がかけがえのない3年間の始まりでした。県内外から集まった仲間たちと出会い、多様な価値観に触れる中で、大きく成長できたと語りました。学習や部活動、資格取得に挑む中で壁にぶつかり、自信を失いそうになったこともあったといいます。焦りや葛藤を抱えながらも、自分を信じ、仲間や先生方に支えられて乗り越えてきた経験が、今の自分たちを形づくっています。また、多様な考えに触れたことで「多面的な見方」を学び、世界が広がったと振り返りました。卒業を迎え、社会から「成人」として扱われる世代となる今、山口さんは福沢諭吉の『学問のすすめ』の一節を引用しました。「自由とわがままとの境は、他人の妨害をなすとなさざるとの間にあり」。18歳で手にするのは単なる自由ではなく、「自由の先にある責任」であると強調し、責任ある行動を取る覚悟を胸に歩んでいこうと呼びかけました。答辞では、支えてくれた方々への感謝も述べられました。18年間温かく見守ってくれた保護者への深い感謝、学びの機会を与え導いてくれた教職員への御礼、そして顧問の先生への個人的な謝意。在校生へは、良き伝統を受け継ぎ、さらに樟南高校を発展させてほしいと願いを託しました。最後に、これからの人生で困難に直面しても、必ず支えてくれる人がいることを忘れないでほしいと語りかけました。そして、自分が支えられるだけでなく、誰かに手を差し伸べられる人でありたいと決意を表明。樟南高校で培った誇りを胸に、それぞれの道を自分らしく切り開いていくことを誓い、答辞を結びました。

卒業生代表 未来創造コース3年3組 政野 宏太さんより記念品寄贈

そして式典後の教室。最後のロングホームルームは、まさに感動のクライマックス。担任の先生から一人ひとりへ、名前を呼ばれ、目を見て手渡される卒業証書。その瞬間、これまでの出来事が一気にあふれ出します。叱られた日も、励まされた日も、すべてが愛情だったと気づく時間。先生方の最後の講話には、言葉以上の想いが込められていました。声を震わせながら語る姿に、生徒たちの目にも涙が光ります。

卒業生の皆さん。
皆さんが流した汗も涙も、すべてが今日という輝きにつながっています。ここで築いた友情は一生の宝物。ここで学んだ挑戦する心は、これからの人生を切り拓く力になります。これから先、壁にぶつかることもあるでしょう。迷う日もあるでしょう。でも、思い出してください。今日のこの拍手を。この学び舎で過ごした日々を。あなたには、やり抜いた3年間があります。ご卒業、本当に、本当におめでとうございます!皆さんの未来が、希望に満ち、夢にあふれ、力強く輝くものとなりますように。自分を信じて、大きく羽ばたいてください!

3年間ありがとう。
そして―いってらっしゃい!

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