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小さい白いにわとり

本日はかつて昭和中期の小学校の国語の教科書に掲載されていたお話を紹介します。

 

小さい白いにわとりがみんなに向かって言いました。

「この麦、誰がまきますか?」

豚は「いやだ。」と言いました。

猫も「いやだ。」と言いました。

犬も「いやだ。」と言いました。

小さい白いにわとりは、ひとりで麦をまきました。

 

小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。

「この麦、誰が刈りますか?」

豚は「いやだ。」と言いました。

猫も「いやだ。」と言いました。

犬も「いやだ。」と言いました。

小さい白いにわとりは、ひとりで麦を刈りました。

 

小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。

「誰が粉をひきますか?」

豚は「いやだ。」と言いました。

猫も「いやだ。」と言いました。

犬も「いやだ。」と言いました。

小さい白いにわとりは、ひとりで粉をひきました。

 

小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。

「誰がパンを焼きますか?」

豚は「いやだ。」と言いました。

猫も「いやだ。」と言いました。

犬も「いやだ。」と言いました。

小さい白いにわとりは、ひとりでパンを焼きました。

 

小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。

「このパン、誰が食べますか?」

豚は「食べる。」と言いました。

猫も「食べる。」と言いました。

犬も「食べる。」と言いました。

 

 

その後の内容は書かれていません。もし、樟南生の皆さんが小さい白いにわとりだったらどうしますか?立場や視点によって多種多様の所感が出てくると思います。もしかしたら、上記の内容に似たような経験があった樟南若人もいるのではないでしょうか。

 

上記の文章を読んで、樟南生の皆さんが心の豊かさを考えたり、自分の人生を考えるきっかけになったりすればうれしい限りです。

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