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台湾から本校に留学してきた 李 思儀(リ・スーイー)さん。李さんは、ピアノやウクレレを演奏することを趣味とし、将来は大学に進学し、観光業に携わることを目標としています。人と人、文化と文化をつなぐ仕事に関心を持ち、その夢に向かって努力を続けています。特進ビジネスコース2年1組に所属し、2学期始業式から本校での学校生活が始まりました。中国語を話しながら、英語と日本語にも真剣に向き合い、言葉の壁を越えようと努力する姿は、クラス全員の心に強く刻まれました。




しかしその留学生活も、本日が最後の登校日。12日に台湾へ帰国することが決まり、突然訪れた別れに、教室には静かなざわめきと寂しさが広がりました。それでも生徒たちは立ち止まりませんでした。「今、できることをしよう」その思いから、アルバム作りや寄せ書きが始まりました。短い時間の中で、写真を選び、言葉を考え、思い出を振り返りながら、笑顔と涙が入り混じる特別な時間が流れていきました。


担任の 別府先生からは、「言葉の壁がありながらも、李さんは持ち前の豊かなコミュニケーション能力でクラスの輪に溶け込み、周囲を明るくしてくれました」と、その存在の大きさが語られました。言葉が完全に通じなくても、笑顔やしぐさ、相手を思いやる気持ちで心をつなぎ、クラスをひとつにしてくれた李さん。その姿は、生徒一人ひとりに「本当に大切なコミュニケーションとは何か」を教えてくれました。別府先生の言葉に、生徒たちは静かにうなずき、これまでの日々を思い返していました。教室には、感謝と誇らしさ、そして別れの寂しさが入り混じった、忘れられない空気が流れていました。





そして迎えた最後の別れ。「また会えるよ」「絶対忘れないから」生徒たちの言葉が、次々と李さんに届けられました。別れを惜しみながらも、前を向いた温かい言葉ばかりでした。



最後は、玄関昇降口までクラス全員でお見送り。何度も振り返り、手を振る李さん。その姿が見えなくなるまで、生徒たちは立ち続けていました。国や文化、言葉を越えて築いた絆は、決して消えることはありません。


この出会いと別れは、2年1組にとって、そして李 思儀さんにとって、一生忘れることのない宝物となったことでしょう。いつかまた、成長した姿で再会できる日を信じて。「さようなら」ではなく、「また会う日まで」。